Voices
お客様の声
Interview
にしだ歯科医院様インタビュー
長崎市みなと坂にある、にしだ歯科医院様。住宅兼診療所だった医院のユニット(診療台)増設や間取りの変更に伴い、鶴巻デザイン室へ歯科医院改装の設計・監理をご依頼いただきました。
Q.リニューアル(改装)を決意したきっかけは何ですか?
患者様もスタッフも快適に利用できる理想の歯科医院へ
開業から18年が経過し、患者様の数も徐々に増えてきて、当初3台から始めたユニットも4台、5台と増えてきました。そうするとスタッフの人数を増やす必要があったり、診療に必要な周辺機材も増えてきて、これまでと同じ環境では少し手狭になってきたことが改装を決意した一番の理由です。
それからコロナ禍がきっかけで、患者様の出入りなど、人の動線を考える必要が出てきたことも大きいですね。これまでは、受付から診療室への出入り口がひとつしかなく、患者様やスタッフが行き交うような状況だったので、もっと患者様が安心して利用でき、スタッフが快適に働くことができる医院にしたいと思い、改装を決意しました。
Q.数ある設計事務所から鶴巻デザイン室に決めた理由は何ですか?
歯科医院の設備や働き方を理解されているお二人になら、安心してお任せできる
実は改装を考えた当初は、別の工務店さんにご相談していたのですが、歯科医院を専門としているわけではないため、どうしても思うようにいかないこともありました。そのような中で、知り合いの歯科医院の先生から鶴巻デザイン室をご紹介をいただき、お問い合わせをさせていただいたのがきっかけです。最終的に鶴巻さんからご提案いただいたデザインが気に入ったことはもちろんですが、これまでに多数の歯科医院の改装に携わっていらっしゃるので私たちの働き方や設備のことを熟知されていて、ここなら安心してお任せできると思ったことが一番の決め手です。
私たちの医院は専門的な機械が普通の歯医者よりも多いのですが、最初にすべての機材の写真を撮っていただいて、「これはどこに置きますか?」とひとつひとつ綿密に確認していただきました。カルテを置く場所や向きなどの工事に大きく関わらないことも丁寧に確認していただいたのを覚えています。そこまで配慮してくださる設計事務所は滅多にないのではないかと思いましたし、鶴巻さんや眞田さんから多くのご提案や確認をいただくなかで、私たちも具体的なイメージを持って考えることができました。
Q.医院づくりでこだわった点は何ですか?
住居だった2階を有効活用し、
お客様が快適に利用できる歯科医院へ
当初の希望では、住居として使用していた2階にユニットを増設したいと考えていました。また、アクティビティルームも設けて、お母様方に子どもたちへの食事指導を行いたいと思っていたのです。子どもたちの歯並びや噛み合わせには日頃からの姿勢や生活習慣が関係しているので、それを動きの中で指導しようという取り組みをアクティビティといいます。
しかしユニット自体が1台200kgぐらいの重さがあるので、2階に何台も設置するとなると建物を補強する必要がありました。さらに建物の補強をするためには、医院を長い間休む必要があることがわかったため、あまり現実的ではないという結論に至りました。また、医院の外の敷地にコンテナハウスを設置することで、アクティビティもその中で対応できるようになったため、もう一度プランを白紙に戻して考えていただきました。
新しい設計プランでは、2階に診療器具の消毒コーナーを確保していただきました。その結果、1階を広々と活用できるようになり、開放感と清潔感のある空間ができあがりました。
Q.リニューアルするにあたって不安な点はありましたか?
短い期間で本当に工事が終わるのか不安でした
大々的に間取りを変える予定でしたし、なおかつゴールデンウィーク中の短い期間での工事だったので、「本当にできるのかな?」というのが一番の不安でした。でもそれはすぐに、安心と驚きに変わりましたね。
実際に作業していただく施工業者さんや設備業者さんは、鶴巻さんのこれまでのご経験から選定していただいた信頼のおける業者さんだったので、複雑な作業にもスムーズに対応いただけました。鶴巻さん、眞田さんの現場での指示も的確で、まさにチーム一丸となって工事に取り組んでいただきました。
他にも、歯科医院はモニターや機器類の配線が複雑に入り組んでいるのですが、それらもひとつひとつ丁寧に調査していただき一箇所にまとめていただくなど、ただ工事を早く終わらせるだけでなく、将来的な管理の手間も考えて工夫してくださったことも、とてもありがたかったです。
Q.リニューアルしてみて、何か変化はありましたか?
医院が新しく生まれ変わり、
患者様にもスタッフにも喜んでいただけました
間取りを変えたことで、天井が高く見えるし、空間が広くなったように感じます。
また、院内をぐるっと一周できるようになったので、受付や各部屋へのアクセスがしやすくなり、働きやすくなったとスタッフにも好評です。
それから、診療を終えて帰宅したお子さまが親御さんに「にしだ歯科がカフェみたいになってる!」と報告していたという話を聞いて、以前とは院内の雰囲気も大きく変わり、患者様にとっても新鮮で居心地よく過ごしていただける医院に生まれ変わったのだなと改めて実感しました。
Q.これから歯科医院の改装・リニューアルを考えている方へ向けてアドバイスをください。
時間をかけてでも、理想の医院づくりを諦めない
納得のいくまで真摯に向き合ってくれるような設計事務所との出会いを見つけることが大切だと思います。私たちの場合は最初にご相談してから改装するまでに1年半近くかかってしまいましたが、この時間が逆によかったなと感じています。いま思うと、相談当初は私たち自身の考えも明確にまとまっていなかったですし、「こういう風にしたいな」というのが漠然とあるだけで、実際には完成後のイメージが見えていなかったです。図面を作成していただいてから、鶴巻さん、眞田さんと何度も打ち合わせを重ねていくうちに、自分たちの理想のイメージが固まってきて、ようやくこちらからも「ここはこうなりますか?」というような具体的な提案ができるようになりました。
納得のいく医院が完成したので、時間をかけて本当によかったと思っていますし、どんなに細かいことでも親身になって相談に乗ってくださった鶴巻デザイン室にはとても感謝しています。
インタビューを終えて(鶴巻デザイン室より)
院長先生、真千子先生へ
お忙しい中、本日はインタビューを受けて頂きありがとうございました。
当初の予定の、2階にアクティビティスペースと診療台の増設の為の実現を目指して、構造補強の施行期間が何とか短期で出来ないかと、既存の建物の構造などの調査検討に長い時間を頂き、その間に現状の医療器具、先生方、スタッフ、患者さんの動きなどを細かくお尋ねし、それを図面に反映し、準備出来たことが最終的に現場工事の短縮にもつながりました。
又、連休前の通常診療日における前工事に、工事の音が診療や患者さんに不快感を与えるのではないかと危惧していましたが、気軽にご理解、ご協力して頂き、大変感謝致しています。
ご依頼から完成迄、約1年5カ月、お世話になりました。ありがとうございました。
又、何かお困りごと等ございましたらお気軽にご連絡下さい。